//外国人入居者の日本語レベル:判断基準は何でしょうか?

外国人入居者の日本語レベル:判断基準は何でしょうか?

外国人の方の入居者の日本語のレベルをどのように判断すればいいでしょうか。中々難しい所ですが、我々のグループでは『GaijinPot(ガイジンポット)』という在留外国人の方向けのお仕事探しのお手伝いもしています。

日々外国人の方と接している中で、外国人の方の日本語レベルをどのように考えればいいのか、お話していきます。

 

書けると話せる、は全然違います。

 

こと、日本語においては、「書けるレベル」と「話せるレベル」の乖離が大きくなりがちです。

我々日本人は英語をアルファベットから学び始めて、テストと言えば書く事ですよね。なので、外国語を学ぶ、となると読み書きから入ると連想しがちです。

でも、アルファベットは26文字。日本で日常的に使われる目安の常用漢字の数は2000文字以上。アルファベットが2000種類あると想像して下さい。まぁ、覚えられる気がしないですよね。

 

つまり、元々漢字圏の出身の方で無い限り、日本語の書き言葉を学ぶというのはとても難易度が高いです。
言い方を変えましょう。漢字圏以外の国で日本語を教えている先生ですら、日本語を漢字ですらすら書ける方は決して多くは無いです。

 

大前提として、外国人が日本語を読める、とは期待しない方がいいです。これはとてつもなく大変な作業ですから。
逆に言えば、書けないけど話せる方もかなりの数がいる、という事です。

 

※日本語能力試験について

日本語能力試験は読み書きが中心となって判定される試験です。なので、これもまた同じ現象が発生していて、漢字圏の方にとっては割りと難易度が低いテストになっています。極端な事を言えば、漢字圏の方であれば、日本語検定1級を取るのは難しくありません。逆に英語圏の方は、発音が日本人ばりにキレイなハーフの方でも日本語検定3級だったりします。

なので、日本語検定は目安にはなりますが、どういった目安かと言えば、

漢字圏の方:日本語検定1級を持っていない方(2級~4級)はあんまり話せないと判断してOK。

英語圏の方:日本語検定2級を持っていれば、もう十分異常値な位日本語が出来る。3級や4級でも持っているだけ高評価。

だと思って貰って構いません。

 

話せる、というのはどういう基準?

 

一般的に日本語が話せるか否かで気になるのが、イントネーション・発音がキレイかどうかです。

でも、これも考えてみて下さい。ネイティブのように英語を発音出来る日本人なんて、子供の頃から海外に住んでいた帰国子女だけだと思いませんか。
我々が英語を話す時も、発音や文法よりも中身が通じるかどうかが大事、というスタンスで話すはずです。

そう、気にすべき日本語能力というのは、実はコミュニケーションが取れるかどうか、になってきます。

ここで、「日本語が話せるか」という判断基準が若干変容してくるのですが、

  • キレイに日本語を発音出来るか
  • 文法的に正しく日本語を話せるか
  • 正しいてにをはの使い方が出来るか
  • 日本語の語彙が豊富か

という地の日本語能力よりは、表情や雰囲気、人柄も含めて、その人とコミュニケーションが取れるかどうか、の方が重要になってきます。

なので、書類や電話での会話だけでは判断出来ず、実際に会ってみてどうか、という主観的な部分に依存します。

主観的なんですが、日本語能力の評価では無く、コミュニケーションが成立しているかどうかの評価になるという部分が重要です。

人によっては、日本語が上手でもコミュニケーションがうまく成立しない人もいますし、日本語自体は下手でもコミュニケーションは十分に取れる人もいます。

 

まとめると

 

  1. 日本語が読める・書けるは漢字圏出身の方のみ成立するので、読み書きが出来なくても日本語が話せる人は沢山います。というより、日本語の話せる外国人の方も殆ど日本語が読み書き出来ないと言い換えてもいいかもしれません。
  2. 書類、メール、電話では日本語能力(コミュニケーションが成立するかどうか)を判断するのは難しいです。直接会って、表情やボディランゲージなんかも含めて判断しましょう。
  3. 日本語が話せる、というのは日本語の上手い下手よりも純粋にコミュニケーションが取れるか否かで判断しましょう。日本語が上手いか下手かを気にしても、本当に知りたい事(この人と日本語でコミュニケーションが取れるか否か)は判断出来ません。

という事になります。

もう1つ、話す側が外国人にも通じる日本語が話せるか否か、という点もあるのですが、これは別の機会でお話します。

あれ、今回の記事はやや外国人びいきが過ぎたでしょうか。

もしくは自分が英語が上手で無いのを大目に見てよ、という思いが滲み出ているのでしょうか。

それを差し引いても、外国人の方の日本語能力を判断する時の1つの参考基準にして貰えれば幸いです。

 

著者:リアルエステートジャパン編集部

日本最大級の外国人不動産サイト「Real Estate Japan」に集まるデータに基づいた外国人入居者や投資家の賃貸、売買動向の調査レポート。不動産インバウンド集客に関する情報など、国内不動産の外国人市場のトレンド情報をいち早くみなさまにお届けしております。 現在、リアルエステートジャパンでは、日本の不動産市場の更なる国際化に貢献するため様々な取り組みを行っております。

2017-09-13T11:22:35+00:00 2017年9月11日|カテゴリ: 専門家コラム|タグ: , , |