//2017年9月 日本国内外国人賃貸市場の概況/掲載物件への反響について

2017年9月 日本国内外国人賃貸市場の概況/掲載物件への反響について

シニアセールスコンサルタント・マンスリーインタビュー(9月)

株式会社リアルエステートジャパンでは、自社が運営する日本最大級の外国人向けマルチリンガル不動産ポータルサイト「realestate.co.jp」を運営しております。

実際に賃貸・売買物件を掲載した企業さんが、具体的にどのような成果を上げているのか。シニア・セールス・コンサルタント 山本 淳一 に話を聞きました。

前回インタビュー記事
【外国人のお部屋探しをお手伝いする際のポイント】は こちら

 

利用企業社数・掲載物件数について

 ーーー2017年9月末時点で、御社では何社の不動産会社が賃貸物件を掲載していますか?

現時点(10月上旬)で、弊社サイト(www.realestate.co.jp)で賃貸物件を掲載している企業数は全国で74社です。

不動産仲介・管理会社様を中心にご利用いただいている他、シェアハウス運営会社様も含みます。最近では短期滞在者向けのマンスリーマンション運営会社や、サービスアパートメント(SA)を扱う企業の参入も増えていますね。

 

 

ーーーでは物件は、9月は何件掲載されていましたか?

累計で31,229件(賃貸)です。これは、一時的にオンライン・オフラインになった物も含みます。

ーーー多いですね。前回の記事でも、どの企業さんでも弊社を知っているだけで、外国人市場参入条件の50%はクリアできるというお話をされていましたが、ここ最近になって急増してきたという感じなんでしょうか?

急増ではないですが、サイト運営開始より参入される企業数・お問い合わせ数は増え続けています。ここ数年ですが、新規で社内に外国人対応部署を設置し、本格的に参入される企業様が増えた印象を受けます。

最近ですと、特に短期滞在向けの物件(マンスリーマンション)や、小規模で運営をされているシェアハウス様からの案件も増えています。その他、管理会社様から外国人入居者を募集したいといった直接的なご相談をいただくケースもみられます。

 

ユーザーからの問い合わせについて

ーーー2017年9月の問い合わせ件数を教えて下さい。

つい先日公開しました、弊社の 【REJ 2017年9月お問い合わせデータに関する記事】 をご覧頂きますとお分かりやすいと思います。

9月の賃貸物件問い合わせは、計1,966件でした。今の時期ですと日本語学校や大学の留学生、また就職を機会に直近で『すぐにお部屋を借りたい!』といったお声も多いです。これらは大学の秋入学や、9月入社のケースのタイミングによるものだと思います。

ーーー御社では毎月、市場レポートとして様々なテーマで外国人と不動産に関するデータを発表していますが、東京で特に最近、外国人に人気のあるエリアはどこですか?

弊社では下記リンクのように、サイト全体での閲覧データを元に、毎月外国人が住みたい街のエリアや、注目されている最寄り駅のデータを都道府県ごとに公開しています。その中でも東京で特に外国人から人気の高いエリアは、都内ですと港区・新宿区・世田谷区・渋谷区・目黒区です。

また都下では八王子・町田が特に人気で、三鷹市・武蔵野市も上位にランクインしています。

因みに、東京以外の首都圏ですと神奈川の横浜市・川崎市や、千葉は市川市・船橋市、埼玉は川口市・川越市が常に上位をキープしています。

お役立ち情報や最新の不動産ニュースと併せて随時アップデートされるので、ぜひご覧ください。
(↓クリックでランキング記事ページへ飛べます。)

外国人が住みたい街(2017年9月東京23区版)

外国人が住みたい街(2017年9月東京都下版)

外国人が注目する最寄駅(2017年9月東京都版)

 

ーーーこれらのデータを見ると、毎月本当に多くの外国人の方がお部屋探しをしているのがよく分かりますね。

そうですね。問い合わせを見ていると、毎月本当に世界各国からお問い合わせがきていて、みなさん様々な背景や目的をもって日本に来ているのだなと実感します。外国人のお部屋探しの動きは日本人と同様で、年明けから入学や就職シーズンの3月〜4月が繁忙期です。ただ、それ以降も夏の8月〜10月にかけて引っ越しが続いたりと、独特の傾向があります。

外国人の方はお部屋探しのタイミングがよく分からない方も多いので、引っ越しの直前や、逆に数ヶ月も前から探し始めたり、とバラバラなこともあります。その為、ベストな時期をしっかり教えてあげることが必要なケースもある、と現場で対応されている仲介企業様からお聞きします。

ーーー具体的に、どういった国の方からの問い合わせが多いですか?

弊社のサイトが英語での情報発信をしている為、英語圏のアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスといった欧米圏のお問い合わせが多いです。その他ですと東南アジア、シンガポール、インドネシア、香港の方など、世界各国からお問い合わせがあります。

 

成約率・また成約率を上げるコツは?

 

ーーー2017年9月の成約率を教えて下さい。

こちらは掲載件数のみならず、物件の賃料や掲載が多いエリア、また各社様の対応により異なります。弊社では webからの送客のみとなりますので、問い合わせ後の入居・成約率まで追跡は出来かねるので確実な成約率というのはお伝え出来ません。

ただ、成約率を上げる為には先にも述べたタイミングだけでなく、お部屋探しの前に必要なプロセスや仲介の業務に対して、事前に理解していただくことが必要です。以前の過去インタビューでもお話した通り、私が言うことは簡単かもしれませんが、対応の迅速さの他にも、『親身になって接してほしい。』というユーザーからのお声はアンケートでもよく聞かれました。

前回のインタビュー【反響の大きい企業・成約率を上げるコツ】の記事は → こちら

因みに、ウェブからユーザーを送客した件数・問い合わせベースの数値(店舗来訪数ではなくオンライン上で問い合わせの発生した数字)を基に、弊社で独自に調査をした成約までの確率を算出してみました。以下の通りです。

【REJオンラインセールスによる成約率】
問い合わせから内見: 14/114 : 12.2%
問い合わせから申し込み:17/114 : 14.9%
問い合わせから成約: 12 / 114 : 10.5%
内見から成約:    12 / 14 : 85.7%
※来店というプロセスを経ないでやり取りは基本的にオンラインで完結させた場合の数字です

 

これらのデータは個々の企業様で同様に想定できる反響値ではなく、REJのオンライン上での問い合わせベースにした発生率から抽出しています。

上記データより内見(14/114 : 12.2%)よりも申し込み数(17/114 : 14.9%)が多い理由としては、海外からWebでのお申し込みが多い点が起因しています。

ーーー海外からWebを通して、内見なしでそのまま申し込みになるのは凄いですね。日本ではあまり考えられないような・・・。海外のお客様から見て、それだけ信頼してもらえているWebサイトも珍しいですね。

弊社サイトは英語での検索ワードに強みをもっており、Real Estate Japan(不動産 日本)やApartment Tokyoといった一般的なワードで、毎月新しい訪問者を獲得できています。

外国人のユーザーが、他に探すツールが少ないというのも要因の一つかもしれません。ただ、サイトの作り自体も、英語ネイティヴの目からデザインや仕様を施しており、その点も評価いただいているのだと思います。

ーーーそれでは最後に、御社の10月の展望を教えて下さい。

これから例年ですと11月・12月の閑散期に向け、問い合わせは減少傾向が見られます。

ただ、国内住み替え需要のタイミング上こういった傾向は例年のことですので、決して全体の外国人・ユーザー数が減っているわけではありません。

弊社からのご提案としては、この機会に付加的サービスや特典など、キャンペーンを打って問い合わせから成約までの促進を図ると良いかもしれません。

・掲載賃貸物件数の推移:月 25,000件- 27,000件 前後を推移(全国)

・月平均新規参入の数:4-5 社

・成約率など:随時公開して参ります。

本日は、ありがとうございました。

プロフィール

山本 淳一 (Yamamoto Junichi)

株式会社リアルエステートジャパン
シニア・セールス・コンサルタント

ニュージーランドの大学を卒業後、帰国。外国人向けメディア会社・株式会社ジープラスメディア(現在フジサンケイグループ)にてWeb広告営業を担当。バイリンガルの強みを活かし、外国人向けにインバウンドビジネスを展開する日本企業と外国人とをつなげるWebプロモーションで実績をあげる。その後株式会社リアルエステートジャパン(現在フジサンケイグループ)の立ち上げのメンバーとして、現在も不動産会社への営業をはじめ、セミナーやITサポートなどに携わる。

他の部署が多国籍チームで編成される中、日本人が半分以上のチームに所属。会社の中でも、日本企業の目線から外国人ユーザーとの架け橋を担う。

2017-10-19T17:07:18+00:00 2017年10月16日|カテゴリ: 専門家コラム|タグ: , , , , |