//2017年10月外国人賃貸市場の総括「先月に比べると動きは鈍く、成約賃料帯は低めでした」

2017年10月外国人賃貸市場の総括「先月に比べると動きは鈍く、成約賃料帯は低めでした」

外国人ハウジングサービス・マンスリーインタビュー(10月)

 

株式会社リアルエステートジャパンでは賃貸物件への入居を希望する外国人に代わり、弊社が貸主と賃貸借契約を行い、外国人に転貸するハウジングサービスを提供しています。

実際に、外国人の方のお部屋探しをお手伝いする中での生の声と統計データを合わせて事業部長 清水健が2017年10月の外国人賃貸市場を解説します。

 

「先月に比べると動きは鈍く、成約賃料帯は低めでした。」

 

ーーー9月と比べて10月の問い合わせの数は増えましたか?また、顧客層のクオリティはどうでしたか?

全体的に動きは鈍かったですね。9月末に問い合わせされた方の入居が10月にずれ込んだケースもありましたが、今月からスローシーズンに入っているので、問い合わせ件数は減りました。良い物件があれば住み替えをしても良いと考えるユーザーが数人いました。スローシーズンでも人気エリア、人気物件は相変わらず成約の引き合いはあります。場所でいうと新宿、そして市場よりもお得な賃料帯の物件は年度を通して人気があります。市場平均に比べてお得なら事故物件でも借りられるケースもあるんですよ。

 

ーーー海外申し込みと国内申し込みの割合はどれくらいでしたか?

海外勢の引っ越しシーズンも終わりましたので、割合としては国内80%・海外20%でした。8月、9月に比べると学生の動きが下がってきたので、今後は社会人をターゲットにして動いていく予定です。

 

ーーー国籍はどこが多かったのですか?

9月と同様にアメリカが多く、次いでタイでした。アフリカの方もいました。英語圏が一番多く、続いてアジア、次にヨーロッパの順というの通年の流れです。


 

ーーー男女比は?

9月は男女比がほぼ同数でしたが、今回はなぜか男性が多かったですね。

 

ーーービザの種類は?

55%の成約が留学ビザでした。その他は、教育や技術・人文知識・国際業務などの就労ビザでした。在日米軍もいました。

参考:外国人のお部屋探し対応で気をつけるポイント : 在留資格(ビザ)

 

エリアは81%が首都圏

ーーー成約が一番多かったエリアは?

今回は81%が首都圏でしたね。まず、一番人気は相変わらず人気の東京23区でして、次いで、大阪市、横浜市、埼玉県でした。

 

ーーー申込者(保証人)の平均年収は?
社会人平均年収は318万円、学生(両親)平均年収は216万でした。社会人の平均年収は先月より高くなりました。

 

ーーー学生と社会人の割合は?

54%が学生、45%が社会人でした。9月に比べると、学生が10%程度下がっています。9月の学生の割合が多かった理由は、秋入学シーズンだった為だと推測しています。直近4ヶ月の学生の平均割合は49.7%です。

 

ーーー成約賃料帯の平均は?

10月は61,667円です。直近4ヶ月の平均値が71,712円でした。9月と比較すると25,000円ほど下がりました。9月の成約賃料帯が高かった理由としては、親が富裕層で四年制大学へ留学される学生が多いのがこの秋の時期です。それ以外の学生は自費で語学学校に行く人が多いです。このような語学学校は通年入学を実施しているため、時期に関係なく学生の成約は一定数ありますね。

 

ーーーでは、まとめると10月はどんな月でしたか?

学生ですと、9月に入居が出来なかった学生がそのまま10月に流れ込んだ月だと感じました。もともと日本での内見をする為に海外からのお申し込みをせず、まず日本に9月中に来日され、部屋を見た上で10月に入居したと言うお客さんがいました。社会人は、住み替えが多かったです。

 

ーーー11月の予測は?

年末に向け、より問い合わせ件数は減ると考えられます。

しかし、この時期に引っ越しを検討する外国人ユーザーがいるのは確かですので、彼らに空室物件を魅力的に提案するためにも、仲介手数料を減額する事や、フリーレントをつけるなど不動産業者としての工夫が有効かと思います。

 

関連記事:「外国人賃貸住宅不動産市場レポート 2017年9月版

プロフィール

清水 健 (Shimizu Ken)

株式会社リアルエステートジャパン
外国人アドバイザリー事業部・事業部長

幼少期を米国・カリフォルニアで過ごしたのち日本へ移住。国内の大手保険会社に5年ほど勤務して顧客対応におけるB2Cの基礎とCS(Customer Satisfaction)の重要性を学ぶ。その後、自身の英語力を活かしたいとの想いで株式会社リアルエステートジャパンへ入社。顧客対応の経験と自身のバイリンガル性を活かし、外国人のお部屋探しのみならず外国人不動産市場へ参入する不動産会社をトータルサポート。ハウジングサービスの立ち上げに携わり、今現在はサービスの責任者として活躍をしている。