//2017年9月外国人賃貸市場の総括「成約賃料帯が高い月でした」

2017年9月外国人賃貸市場の総括「成約賃料帯が高い月でした」

外国人ハウジングサービス・マンスリーインタビュー(9月)

 

株式会社リアルエステートジャパンでは賃貸物件への入居を希望する外国人に代わり、弊社が貸主と賃貸借契約を行い、外国人に転貸するハウジングサービスを提供しています。

実際に、外国人の方のお部屋探しをお手伝いする中での生の声と統計データを合わせて事業部長 清水健が2017年9月の外国人賃貸市場を解説します。

 

「今月は学生が多く、成約賃料帯が高かったです。」

 

ーーー8月と比べて9月の問い合わせの数は増えましたか?また、顧客層のクオリティはどうでしたか?

全体的に学生さんが多い月でしたね。海外の大学は9月入学が多く、日本の大学に入る際にも同様の秋入学が多いです。なので学生さんは入学日までに必ず入居しなければならず、お部屋を決めて成約に至るまでがスムーズでした。8月からこの動きはありましたが、皆さん直前に家を決めるケースも少なくありません。また、社会人の方でも9月入社などのケースがあり、お引越しの動機がしっかりとしている方からの問い合わせが多かったです。ですので、ユーザーのレスポンスもよく、国内組は内見後の申し込み、海外組はそのまま申し込みが多い月でした。

 

ーーー海外申し込みと国内申し込みの割合はどれくらいでしたか?

半々位でした。先に来日を済ませ、学生寮や短期滞在の物件に仮住まいしながら、お部屋探しをされていた留学生の方もいました。

 

ーーー国籍はどこが多かったのですか?

弊社の特徴としては英語圏の方に強いので、いつも通りアメリカが一番多かったのですが、東南アジア出身の留学生も目立ちました。


 

ーーー男女比は?

50:50程度ではありましたが、若干女性の方が多かったです。

 

ーーー学生が多かったという話がありましたが、ビザの種類は?

66%の成約が留学ビザでした。その他は、技術や人文知識・国際業務などの就労ビザですね。

参考:外国人のお部屋探し対応で気をつけるポイント : 在留資格(ビザ)

 

エリアは東京23区が一番人気

ーーー成約が一番多かったエリアは?

東京23区が一番人気で、全体の約60%を占めていました。その他、名古屋市名東区、立川市、我孫子市、横浜市西区、埼玉県白岡市でした。あと、学生ですと学校の近くに住むケースも比較的多かったです。

 

ーーー学生と社会人の割合は?

63%が学生、36%が社会人でした。

 

ーーー成約賃料帯の平均は?

9月は85,182円です。ちなみに直近の数字と比較してみると、8月は77,000円、7月は63,000円ですから、9月の成約賃料が平均よりも高いことがわかります。

 

ーーーでは、まとめると9月はどんな月でしたか?

とにかく忙しかったですね。外国人の賃貸市場では、8-10月までが繁忙期なので、毎年の傾向なんですが。また、ブランドマンションの成約件数の多さも目立ちます。留学生の場合には家賃は親御さんが支払うケースも多くので、高属性(年収が高い)の方からの問い合わせが多くなっています。やはりお子様を一人で留学させるだけの経済力がある事を考えると、このような傾向であってもおかしくありません。圧倒的に賃料帯が高い成約が多い月でしたね。

そして今月は、外国人入居者様からのトラブルの一件がありました。
(※ハウジングサービスでは外国人入居者の方のお部屋探しから退去までトータルでサポートを続けています)

排水口の異臭がするというクレームだったのですが、これがなかなか大変でした。
(日本語が話せない)入居者様からの連絡を受けて、その旨を管理会社さんにお伝えしたのですが、散々たらい回しにされてしまいました。その後やっと対応して貰ったのですが、管理会社さんから依頼を受けた会社の方が、排水口内にある「封水筒」に、ゴムパッキンがない事を見過ごしていましていたという事実が発覚しました。本来ならば排水口内にある「封水筒」には、ゴムパッキンは当然あるべきものなのですが、そこに気づかないまま暫く時間が経過してしまい、入居者様には大変ご迷惑をかけてしまいました。最終的には弊社スタッフ、そして管理会社の方々と連携をして現場確認を行い、その事が判明し無事解決となりました。

 

ーーー10月の予測は?

9月に引越しが間に合わなかった外国人からの引き合いは続くと見ています。

現に、10月も既に多数の学生さんのお部屋を決めております。問い合わせ自体の数はやはり閑散期に突入するため、少なくなることは否めませんが、継続して部屋探しの需要は続くと思います。その際には閑散期のメリットを伝えてあげたり、フリーレントなどのキャンペーンをすれば成約率はそんなに下がらないと思います。間違いなく言える事は、先程もあったように、8-10月は日本人市場より需要がありますね。引き続き頑張っていこうと思います。

 

関連記事:「外国人賃貸住宅不動産市場レポート 2017年9月版

 

プロフィール

清水 健 (Shimizu Ken)

株式会社リアルエステートジャパン
外国人アドバイザリー事業部・事業部長

幼少期を米国・カリフォルニアで過ごしたのち日本へ移住。国内の大手保険会社に5年ほど勤務して顧客対応におけるB2Cの基礎とCS(Customer Satisfaction)の重要性を学ぶ。その後、自身の英語力を活かしたいとの想いで株式会社リアルエステートジャパンへ入社。顧客対応の経験と自身のバイリンガル性を活かし、外国人のお部屋探しのみならず外国人不動産市場へ参入する不動産会社をトータルサポート。ハウジングサービスの立ち上げに携わり、今現在はサービスの責任者として活躍をしている。