///外国人雇用状況「主要都市では10%以上増加」

外国人雇用状況「主要都市では10%以上増加」

外国人の賃貸市場に直結している要素の1つに、外国人雇用の増加に伴う在住者の増加が鍵を握っています。

 

7月に総務省が公表した2018年1月1日時点での日本の総人口に関するニュースからも、人口減少幅は過去最大・9年連続の自然減少に伴い、生産年齢人口も初めて全体の6割を切ったニュースがございました。対照的に外国人住民の人口は前年比7.5%で過去最大幅の伸びを見せており、今後雇用だけでなく住まいの面でも外国人の需要・対応案件は増え続けていくと予想されます。そこで、今回は外国人雇用の傾向とその結びつきに関して触れさせていただきます。

 

まず弊社のグループ会社、株式会社ジープラスメディアで運営している求人媒体 GaijinPot.comで得られた情報を元に、外国人雇用の傾向をご紹介します。

英語圏の外国人の雇用数で最も多いのが、幼児・社会人向け英会話教室・小中高で採用されている外国人英語教師が常に上位を占めています。

 

GaijinPot.com掲載企業 業界別掲載数ランキング

1位)教育関連 英会話教師

2位)IT関連

3位)旅行・観光関連

 

また近年注目すべき傾向として、増加を続ける技術職、特にIT企業における外国人人材採用です。エンジニア・プログラマーといった専門技術は海外の高スキル人材を求める企業も多く、求職者と採用企業を繋げる外国人向けの求人イベントの開催も耳にすることが多くなりました。

 

IT関連と一言で言っても業務は様々ですが、サービスの多言語化に伴うヘルプデスクやサポート的業務は数としては多く、システム・ソフトウェア・アプリ開発になるとレベルに応じて500万-1000万近い年収で募集する企業もあります。また、高い給与を提示する企業の例として、IT企業だけでなく製薬会社・金融分野のニーズも見られます。外国人スタッフがすでに多く在籍する企業もあり、英語スキルを備えたグローバルな環境基盤を支える高い知識・経験を持った人材は不足しているようです。尚、GaijinPot.comで掲載のエリア別の採用案件数ではやはり人口・企業数に伴い東京・大阪・愛知の順で多いです。

 

実際に募集の多いエリア順は以下、厚生労働省が発表の「平成28年10月 都道府県別外国人雇用事業所数及び外国人労働者数」データの割合に近く、首都圏の他、愛知県は特に自動車産業が盛んで工場勤務が目立つ外国人数の多さが考えられ、データに反映されています。

 

平成28年10月末現在

都道府県別外国人雇用事業所数及び外国人労働者数(厚生労働省発表データ 平成29年1月27日)

厚生労働省発表 平成2810 「外国人雇用状況」の届出状況(都道府県別)より抜粋
都道府県 事業所数 全体の割合(%) 前年同月比・増加率
東京都 47,777 27.6% 14.3%
愛知県 13,893 8.0% 13.5%
大阪府 11,322 6.6% 17.7%
神奈川県 11,061 6.4% 11.8%
埼玉県 7,636 4.4% 15.6%

 

引用元:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11655000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu-Gaikokujinkoyoutaisakuka/6424474.pdf

 

同時期(平成28年10月)に発表された厚生労働省データによりますと、全国の外国人労働者数は1,083,769人。前年同期比で175,873人(19.4%)に増加し、4年連続で過去最高を更新しました。

 

雇用の面では採用やビザ緩和が進んだのが大きな理由ですが、海外から日本にはるばるやってくる外国人が「日本」に仕事を何を求めてやってくるのでしょうか?弊社でも何度か外国人ユーザー向けにアンケートをとった結果がございますが、その中で日本に住みたいという理由の1位に「治安の良さ」が挙がりました。雇用機会はもちろん、「住む」にあたり、やはり安心した生活環境を求める声があるのは興味深い理由ですね。また、数年前に比べ外国籍スタッフの在籍する不動産会社様も増え、バイリンガル、またはトライリンガルのスキルを存分に発揮できる機会が増えているようです。

 

以上より、外国人労働者の力とそれを活かして成長をしていく企業、そして治安をどのように保っていくか政府の手腕が、今後日本の地盤を支えていけるか左右していく要素であると思います。

 


山本 淳一 (Yamamoto Junichi)

株式会社リアルエステートジャパン
シニア・セールス・コンサルタント

ニュージーランドの大学を卒業後、帰国。外国人向けメディア会社・株式会社ジープラスメディア(現在フジサンケイグループ)にてWeb広告営業を担当。バイリンガルの強みを活かし、外国人向けにインバウンドビジネスを展開する日本企業と外国人とをつなげるWebプロモーションで実績をあげる。その後株式会社リアルエステートジャパン(現在フジサンケイグループ)の立ち上げのメンバーとして、現在も不動産会社への営業をはじめ、セミナーやITサポートなどに携わる。

他の部署が多国籍チームで編成される中、日本人が半分以上のチームに所属。会社の中でも、日本企業の目線から外国人ユーザーとの架け橋を担う。

2018-10-02T11:28:34+00:00 2018年10月3日|カテゴリ: お役立ち情報, 外国人市場データ|タグ: , , , |