//外国人入居者の審査は難しい。外国人に部屋を貸すリスクとは?

外国人入居者の審査は難しい。外国人に部屋を貸すリスクとは?

今回は、弊社に寄せられた外国人の賃貸に関するエピソードとそれに対する弊社のコメントを合わせてご紹介致します。

 

地方転勤で都内マンションを賃貸に出した夫婦のお話

老後を考えて都市部の分譲マンションを購入したAさん夫妻は、地方に転勤になったためマンションを賃貸に出すことに決めました。入居募集や管理は専門の不動産会社にお任せです。

大切なマイホームなので大事に使って欲しい、その思いからAさん夫妻は管理会社に「風俗関係や外国人には貸したくない」と要望をだし、管理会社も「入居者は必ず審査するので安心して下さい」と請け負いました。もちろん条件を厳しくした分だけ賃貸契約は結ばれるのに時間がかかり、1年ほど経って管理会社が「法人契約をしたい(部屋に住むのはその会社の社員)」と言ってきました。

ただ一つ問題点は、その会社の社員が外国の人だったことです。Aさん夫妻はインターネットで会社名を調べ、その結果この会社の人ならば大丈夫だろうと信用してマンションの賃貸契約を結びました。

 

突然管理会社から連絡が

数日後、賃貸にしているマンションの管理会社さんから連絡がありました。「Aさんの部屋に複数の外国人が住んでいるようなのですが」という管理会社の言葉にAさん夫妻はびっくりしました。詳しく説明を聞くと、契約をしたと思われる人が入居当日に何人かの外国人男女にオートロックの開け方や自転車置き場・ゴミ捨て場の使い方を説明していたらしいと言うのです(外国語なので詳細は不明)。

管理会社の担当者は不審に思い、数日間観察を続け、ある日説明を受けていた外国人の女性がオートロックの玄関から出てきたのを見かけ「ここに住んでいるのか?」と確認すると女性は片言の日本語で「はい」と答えたと言うのです。

Aさん夫妻は慌てて賃貸の契約をした不動産会社に確認し、数日後に不動産会社から入居者の外国人が知人(複数男女)と同居していることが分かりました。マンションの規約にシェアハウス禁止事項があったので、不動産会社はAさんにその旨を説明して結果として賃貸契約を解約となりました。

 

任せていた不動産会社の責任?

不動産会社によると「まさか勝手にシェアするとは思わなかった」とのことでしたが、大家だったAさん夫妻としては不動産会社にきちんと事前説明しておいてほしいと言う気持ちでした。結局Aさん夫妻はこの件をきっかけに分譲マンションの賃貸は諦めました。不動産会社にとっても想定外の事態だったとしても、外国人の入居トラブルで嫌な思いをした大家さんは実際に多く存在するのです。

不動産会社は今後自分たちの常識とは違う異文化の人たち相手に契約していくことになります。国際化が進む日本において国土交通省も外国人入居をサポートするガイドラインを発行していますが、まだトラブルの根絶には至っていません。外国人入居者の審査は不動産会社に一任されることが多いため、不動産会社関係者も多様化する審査に頭を抱えているのが現実です。

この様な状況の中、不動産会社や大家さんができることはただ1つです。「契約事項で特に気をつけたい部分を何度も丁寧に説明する」です。言語面での不安がある場合は、その外国人に日本人の友人や知人を連れてきてももらい契約の内容を理解しているかどうか確認をする、または、日本語の契約書に英語などの説明書をつけてそちらにもサインをしてもらい、契約内容をきちんと理解させることでこのようなトラブルを少しでも防止することができます。

 

弊社からのコメント

このエピソードの中では、幾つか不審な点があって。

大前提の部分で確認しておかなくてはいけない事があります。

まず、

法人契約をしたい(部屋に住むのはその会社の社員)

Aさん夫妻はインターネットで会社名を調べ、その結果この会社の人ならば大丈夫だろうと信用して

という点ですが、果たして、本当にその会社の社員だったのでしょうか。

雇用契約書、在留資格書の確認などを不動産企業側が怠っている可能性があります。

※もちろん、法人契約なので、そこまで法人を確認したという所なのでしょうが。。

 

弊社でも『外国人に賃貸で部屋を貸すとどんなトラブルが想定されますか?』という記事の中で大凡発生するトラブルとその対策を説明しております。

通常、外国人の入居者に対してきっちり審査と事前説明をしていれば、

もうずっと外国人の入居から退去まで見ていますが、タコ部屋なんて出てきたこと無いですよ。

というのが普通の状態です。

ノウハウが無いまま賃貸に出してしまったのだなぁ、というのがとても残念なエピソードでした。